2015年11月27日
“わたぼうし”とおばあさん

めっきり寒くなってきましたね

龍野の町にもようやく冬到来といった感じです

常照寺本堂に鎮座する日蓮聖人(お祖師さま)のお像、11/11から、“わたぼうし”をかぶっていただいております

11/11



文永元年(1264)、今の千葉県鴨川市、お祖師さまはお母様のお見舞いの為、里帰りなさっておりました。
その折、地頭・東条景信(とうじょうかげのぶ、熱烈な念仏信者で、かねてよりお祖師さまを憎んでいた)たちの襲撃に、お祖師さまご一行が遭われた。
これにより、お弟子の鏡忍坊(きょうにんぼう)、工藤吉隆(よしたか)が殉死。お祖師さまは、腕を折られ、眉間に刀傷を負われたのです。
命からがら逃げついた、岩高山の洞窟で身を潜めているとき、1人の老婆が、傷を負ったお祖師さまを見て「この綿で、どうぞ寒さをしのぎ、傷をいやしてくださいませ」と真綿をご供養なさったそうです。
この故事に従い、11/11難に遭われた日に合わせ、お祖師さまに“わたぼうし”をかぶせるのです

常照寺の“等身大の祖師”の眉間には、刀傷が再現されております。
往事のお祖師さまの命がけのご布教を思い浮かべると、胸が熱くなり、
真綿をご供養あそばされた、おばあさんの志に、寒さを忘れ、心温まる思いがいたします

Posted by 常照寺 at 15:55│Comments(0)
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